リウマチには予防法がありますか? (TAKATAI記事より) 当院について heart-mark ホーム > 当院について > よくある質問 Q リウマチには予防法がありますか? (TAKATAI記事より) 78歳・男性 新聞で「リウマチは体の免疫の仕組みに異常が生じたために起こる自己免疫疾患の一つ」とありました。予防する方法があればお教え下さい。 A ご回答 慢性関節リウマチ(以下、リウマチ)とは、自己免疫疾患の1つで、関節周囲の滑膜に炎症が起こり、関節に痛み・腫れ・変形・破壊・こわばりを起こす病気です。老人に特有の病気ではなく、あらゆる年代の人に、ある日突然発症します。男女比は1:3~4で女性に多いのが特徴です。 その原因は不明ですが、ウイルス感染や、免疫異常などが有力視されています。 リウマチは首から手足までの全身の関節に炎症を起こします。初期には1~3つ位の少数の関節が痛み、やがて左右対称となり、こわばりを伴い、しだいに多数の関節に痛み・腫れ・変形を生じてきます。 リウマチの発病を予防したり、予測したりすることは残念ながらできません。不幸にして発病してしまったら、治療に全力を傾けることが大切です。 以前は治らないと言われていましたが、近年は診断技術と治療薬の進歩により、早期に適切な治療を開始すれば、15~20%位の方は症状が収まります。(これを寛解と言います。) 治療は基礎療法、薬物療法・リハビリテーション・手術療法の4つが大きな柱です。この4つを上手く行うことが大切です。 基礎療法とは、十分な睡眠と安静・必要な栄養をとる・関節を冷やさない事などです。予防はできませんが体力が落ちたときに発症しやすく、全身の消耗性の疾患ですので大切な療法です。 治療は、鎮痛剤・抗リウマチ剤・副腎皮質ホルモン等をうまく組み合わせて行います。 薬物療法は、抗リウマチ剤は、免疫調節剤・免疫抑制剤で寛解に導入する一番大切な薬ですが、重い副作用を起こす危険がありますので、十分な専門知識と、経験を持っている医師より処方されることをお奨めいたします。痛みの強い場合、鎮痛消炎剤も併用します。全身状態のすぐれない人は副腎皮質ホルモン剤も使います。 リハビリテーションとして、過激なスポーツはリウマチの方には奨められませんが、ウォーキング・水泳・上下肢の関節のストレッチ・筋力トレーニング・ラジオ体操等は体力維持・向上、関節変形予防に役立ちますので重要です。無理のない程度で、毎日行うのが理想です。 手術療法は、関節の変形・破壊が著しく進行し、歩行困難等、日常生活動作に支障をきたした時に、人工関節置換術・関節形成術等行います。リウマチは関節の変形・破壊にとどまらず、悪性関節リウマチと言って、肺・内臓にも進行し、生命予後に悪影響をおよぼすことがあります。 そのため、発病初期に的確に診断し、適切な治療を早期より開始することが大切です。夜間から朝にかけて起こる関節のこわばり・腫脹・疼痛があればリウマチが最も疑われます。 これらの症状が感じられたら、専門医を受診されるのが良いと思います。 回答医師/井上 arrow一覧へ戻る 次へ arrow arrowメニューを開く arrow理念 arrowごあいさつ arrow病院概要・沿革 arrow掲示事項 arrow患者様の権利と責務 arrow主な医療機器 arrowフロアーマップ arrow交通アクセス arrowグループ関連施設 arrow群馬リウマチクリニック arrow介護老人保健施設 太陽 arrowデイサービスセンター アポロ arrowデイサービスセンター 第2アポロ arrowデイサービスセンター 第3アポロ arrowよくある質問 arrow個人情報保護について arrowサイトマップ 受付時間 診療時間 午前 再診 8:00-12:30 初診 8:00-12:00 9:00-13:00 午後 再診 14:00-17:45 初診 14:00-17:30 14:30-18:00 各診療科の診療時間は外来診療予定表をご確認下さい。 休診 土曜午後・日曜・祝日・年末年始 clock map arrowお見舞いの方へ arrow交通アクセス arrowフロアーマップ split-bar
その原因は不明ですが、ウイルス感染や、免疫異常などが有力視されています。
リウマチは首から手足までの全身の関節に炎症を起こします。初期には1~3つ位の少数の関節が痛み、やがて左右対称となり、こわばりを伴い、しだいに多数の関節に痛み・腫れ・変形を生じてきます。
リウマチの発病を予防したり、予測したりすることは残念ながらできません。不幸にして発病してしまったら、治療に全力を傾けることが大切です。
以前は治らないと言われていましたが、近年は診断技術と治療薬の進歩により、早期に適切な治療を開始すれば、15~20%位の方は症状が収まります。(これを寛解と言います。)
治療は基礎療法、薬物療法・リハビリテーション・手術療法の4つが大きな柱です。この4つを上手く行うことが大切です。
基礎療法とは、十分な睡眠と安静・必要な栄養をとる・関節を冷やさない事などです。予防はできませんが体力が落ちたときに発症しやすく、全身の消耗性の疾患ですので大切な療法です。
治療は、鎮痛剤・抗リウマチ剤・副腎皮質ホルモン等をうまく組み合わせて行います。
薬物療法は、抗リウマチ剤は、免疫調節剤・免疫抑制剤で寛解に導入する一番大切な薬ですが、重い副作用を起こす危険がありますので、十分な専門知識と、経験を持っている医師より処方されることをお奨めいたします。痛みの強い場合、鎮痛消炎剤も併用します。全身状態のすぐれない人は副腎皮質ホルモン剤も使います。
リハビリテーションとして、過激なスポーツはリウマチの方には奨められませんが、ウォーキング・水泳・上下肢の関節のストレッチ・筋力トレーニング・ラジオ体操等は体力維持・向上、関節変形予防に役立ちますので重要です。無理のない程度で、毎日行うのが理想です。
手術療法は、関節の変形・破壊が著しく進行し、歩行困難等、日常生活動作に支障をきたした時に、人工関節置換術・関節形成術等行います。リウマチは関節の変形・破壊にとどまらず、悪性関節リウマチと言って、肺・内臓にも進行し、生命予後に悪影響をおよぼすことがあります。
そのため、発病初期に的確に診断し、適切な治療を早期より開始することが大切です。夜間から朝にかけて起こる関節のこわばり・腫脹・疼痛があればリウマチが最も疑われます。
これらの症状が感じられたら、専門医を受診されるのが良いと思います。